潜在的に犯罪を犯す可能性のある一般人を逮捕するシステムがある世界とその問題点を描いた早すぎた映画「マイノリティリポート」について深く考察してみる
映画マイノリティ・リポート
2054年、犯罪は予知される。完璧が崩壊した時、暴かれる真実とは?
この映画は、近未来といっても、現代すでにとある国では実行されているAI監視信用スコア社会のようなもので、とても重要なメリットとの裏に本質的なデメリットが含まれてます
危険なのはシステムではなく人のエゴ
- 未来予知システムが生身の人間であった事(最高機密)
- 未来予知できる生身の人間にも感情があった事
- 未来予知の結果予測にシステムの管理者が介入できた事
一言でいえば、人間のエゴがどんなに完璧なシステムでも崩壊させるという事、また、例え予想通り、導かれたような状況になっても、最後の最後まで、何をどうするかを決める自分の自由意志を手放してはいけない
というようなメッセージ性が強い映画なのだけど、当時は正直見てもわからなかったから、トムクルーズの映画また出たんだ~くらいにしか受け止めてなかった
今は、お隣の国がAI・監視カメラ・自動監視ドローン・盗聴・盗撮・購入履歴から発言、顔認識、信用スコアで社会ランクの決定と、反体制をとられない言論封鎖まであらゆるハイテクテクノロジーを連携させた社会になっている
AIが市民権を得ている現在、AIと人が融合、人造としてデザイナーズベビーが誕生した時、人知れず都市監視システムと繋がれて、未来予知の機能だけ増幅されれば実行できてしまう
当時はSF映画だったが、今は現実路線であり、その映画をこの2021/6/24日にあえて放送してくるテレビ局は・・おそらく知っているんだろう(意味深)
マイノリティリポートの続きのTV版
僕たちは半径160kmの犯罪を予知できる。「政府は僕たちの存在を隠した。もう隠れるのは嫌だ!」映画では描ききれなかった10年後の世界。未来を変えたって過去は戻らない?僕ならできる!
という予告は、本編で未来予知をするシステムが、機械ではなく、実は特殊な能力を持った生身の人間の子供という視点を見ている人からすれば、その自由意志を封印されて薬漬けにされて利用されてきた能力を持つ子供たちの監視社会への反乱を描くという意味でとても興味が高まる内容
彼らは本編のマイノリティリポートにおいて救われ、繋がれたシステムから解放された存在であり、そんな彼らがこの社会をどう受け止め、どう関わり、どう変えていくのかはとても興味がある。判断システムに人のエゴが入り込む重大な欠陥があった事、判定を出すシステムの人間にも感情がある事、色々加味してみれば、没入感は上がるだろう
そんなマイノリティリポート・シーズン1はプライムビデオで見れるようです
しかも、この政府に隠された極秘の超能力を持つ子供たち・・というのが、日本で言えば映画「AKIRA」に登場する超能力を使えるけれど、その能力の代償なのか見た目が白髪の老人という謎の存在たちに近いニュアンスを感じますね
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